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    11月の湘南は、夏の表情とは全く違った顔を見せてくれます。
    あの賑わいが嘘であったかのような浜辺は時折聞こえる波音だけが、
    この世界に存在する生き物のようです。
    虚の空間から察する感傷的な心情をデザインに現すこと・・。
    それは季節が大きく移ろいだ証しでもあります。

    哀愁に満ちた秋の海。それをシャビーと表現するには少々安っぽく、
    ロマンティックにさえ感じてしまうのは主観的過ぎるでしょうか。
    祭りのあとの寂しさに彩りを与えるコーディネートは、毎年の風物詩になっています。

    鎌倉アトリエ 澤村 千草

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