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    白で覆われた部屋でもひときわ目を引く純白の君。
    赤・桃・紫と血縁者は多いがエレガントな立ち姿に変わりは無い。
    許されるなら君を無防備なままで設え (しつらえ) たい。
    1メートル近い身長を生かして すっくと無邪気にさりげなく。

    間もなく歩む幸福の道を< 彩る >には余りにも存在の強い君は、
    <ともに造る> べき主役の立ち位置こそふさわしい。

    君は強さと弱さを併せ持つ。
    それは立ち姿からは信じ難いほど繊細な花びらにあらわれる。
    極端な花言葉で表現された「輝くほどの美しさ」と「臆病な心」は的を得ていると言ってよいだろう。
    この時期にやっと出会えた君の名を アマリリス  という。

    横浜アトリエ 草野 典子

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