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お客様へ提案するデザインを伝えるために最も有効なのは、
会話を通じてイメージを受け取ってもらうことだと考えています。
ゼロの状態から徐々に出来上がって行く当日の情景を共に感じられるからです。
それは「感性を受け入れていただくこと」に相違ありません。
今回のテーマ【デッサン】の意義とは、そのための補助的手段と私は考えています。

カウンセリング(会話を通じて)で提案が充分に伝わらなかった場合、
後日いくら優れたデッサンをお届けしてもお客様の心には響きません。
逆に提案を上手に伝えられた時のデッサンには特別なチカラが宿ります。
イメージを視覚で確認し、繋がることが出来るからです。
お客様と繋がった瞬間、何ともいえない充実感に満たされます。
その瞬間を味わいたくて、私はデッサンを描いているのだと思います。

神戸アトリエ　池脇 志乃