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    梅雨までに そう遠くない頃の話。
    森を分け入った先に設えられたテーブルと椅子。
    これから始まる特別な時間の特別な装い。
    零れ落ちる陽の光に浮かぶオレンジ色が眩しく、
    緑の香りは幻想の世界へと誘う。

    何処からか集った面々は暫しその光景に魅了されつつも、
    その場に馴染むまでの時間を過ごした。

    やがて指示された席に腰を下ろすと沸々と湧き上がる疑問・・・。
    「こんな場所に何のためにテーブルをセットしたのだろう?」
    「そもそも私は何故ここにいるの?」

    そのとき吹き抜けた緑薫る風。
    私の視野は一騎に広がり全てが解決した。
    これは幻想ではなく現実なのだ。
    何より私はここにいる。

    伊勢原アトリエ 松ヶ瀬 七海

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