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オーキッド ( 蘭 ）コラムの続編です。
以前取上げた文末の予想どおりオーキッドブームは今も静かに続いています。
その多くが東南アジア原産ということもあり、生まれ持ったエキゾティックなニュアンスは、
目の肥えた大人の女性を魅了し続けているようです。

カジュアルで可愛らしい品種から、フォーマル感を印象付ける気品に溢れた品種まで、
多種多様なニュアンスや色合いが存在することはオーキッド最大の魅力です。

言い方を変えれば、ドレスとのマッチングにも事欠きません。
もちろん、和装に合わせても独特な雰囲気と存在感を醸し出します。

オーキッドは個性が強い分、お召し物との相性には いつも以上に気を使います。
ブーケのみに気を取られているとドレスとのコンビネーションが疎かになるため、
俯瞰の目線でトータルバランスを心がける必要があります。
ブーケの存在感がドレスに勝ってはならないのです。

今後も私たち作り手側にその心待ちがある限り このブームは続くと感じています。
それはオーキッド ( 蘭 ) という特別な品種ではなく、より身近な一つの「お花」として。

大宮アトリエ　目黒 野乃子