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2022.06.07
歴史の蘇生

私たちが担当する挙式会場には歴史的建造物の内観をリノベーションした施設が多く存在します。
大阪の旧桜宮公会堂もそのひとつ。
昭和8年に竣工。旧造幣局の正面玄関を移築して造られた大阪最古の重要文化財です。
玄関に鎮座する6本の円柱は見るものを圧倒し郷愁の世界へと誘ってくれます。
結婚式当日、私はこの空間にある種の蘇生作業を施します。
時が止まったモノクロの空間に生花で彩りを加え、この瞬間に蘇らせるのです。
建物と共に時を重ねた森の木々にも敬意を払いつつデザインする挙式装花。
そこに人が集い、想いを同じくする場所として息づく空間。
命ある花々で永く時代を生き抜いた建物を蘇らせることは、私たちの特権なのかもしれません。
大阪アトリエ 奈良 千寿
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