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2020.01.14
感性のさじ加減
料理番組で「小さじ少々を足して・・・」など、アバウトな物量表現を耳にします。
厳密には「小さじ少々」にも定義があると思いますが、私たちの仕事とも共通する表現だと感じる場面があります。
~社内研修での一場面より~
「この花の向きはこれでよいのか?」「何度くらいの角度で挿せばよいのか?」「もっと長く花顔を出した方がよいのか?」etc。
一本一本花や葉を挿すたびに、質問を受けたときにどのような返答をするのか? とても難しい問題です。
このスタッフは多分、定義を求めています。
花は工業製品ではないので、同じ品種であっても一本づつ個性があります。
開き具合や色の出方、水上がり具合、数えたら切りがありません。
それらの個性を読み取ってデザインに当てはめるため、その時々で定義は変わるのです。
この仕事で共通する定義は【基本】であり、花の根本的な扱い方に分類されます。
したがってデザインでは、定義より感性を重視します。
感性を磨くためには、多くの花に触れてたくさんの商品を造ること。=経験を積むことです。
多くの経験を積んだ末に「小さじ少々」の分量が分かってくると思います。
芦屋アトリエ 岡 由子
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