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    私が担当するアマンダンセイルは、「千葉みなと」に隣接する海が一望できる会場です。
    メインテーブル背後からは眩い光が潤沢に差し込み、バンケットの家具や装飾品と美しく溶け合います。
    ただ晴天であればあるほど採光の照度が上がるため、チョイスする花の濃度には細心の注意が必要となります。
    採光を直接浴びた花色は軽いハウリングを起こし、白くぼやけて見えることがあるからです。

    特にメインテーブルの天井から吊るすデコレーションには、一段階濃い色の花材を選びます。
    強い採光と融合させ存在感をきちんと表現するためです。

    採光をポジティブに利用することはブーケも同じです。
    主役を一段と輝かせるために光りの力を借りて、フォルムとカラーを浮かび上がらせます。

    以前は「光りを自在に操れたなら・・・」と思うこともありましたが、
    それは難しい(当り前ですが)と納得できた今は、「光りを活用したい。」と考えるようになりました。
    花と光りのペアリング。
    困難でありながら、時折 嬉しい発見のある挑戦は暫く続きそうです。

    千葉アトリエ 平山 琴海

     

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