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披露宴会場には多様な「趣き」があります。
というより、その「趣き」をどう捉えるのか？・・・人それぞれ感じ方が多様と言った方が合っているのかもしれません。
私が担当するジェームス邸は古城を思わせる歴史的建造物。
今回担当させて頂いたお客様は、今まで私が経験したことの無い個性あふれるコーディネートを要望されました。

テーマは「奇妙」。
この洋館をミステリアスな空間に装飾して欲しい。そんなリクエストを頂いたのです。

手作りした きのこ のオブジェや蓮のドライフラワー、くねくねした花や枝、まだら模様の花などなど。
普段は主役にならないアイテムがバンケット中を埋め尽くします。

結婚式の装花を何となくイメージされる方は多いと思います。
もしかしたらプロである私も その一人だったのかもしれません。
今回は 独特な要望を具現化するための貴重な経験ができました。
何より ゲストの方々がミステリーの世界に迷い込んでくれたなら良かったのですが・・・。

神戸アトリエ　葛西 陽菜子
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■ ジェームス邸
100年近く前に英国人富豪によって建てられたスパニッシュ式洋館。
淡路島を見渡せる1万平米の敷地に佇む古城の様は時を越えて人々を魅了する。
兵庫県神戸市指定の有形文化財。