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2021.05.12
「カラー」の設え

私の担当する新潟モノリスは無駄な装飾を廃したモダンな会場です。
同じニュアンスを持つ花材「カラー」との相性は良く、
真っ直ぐな茎を活かし<凛>とデザインすることで空間との調和も生まれます。
さらに茎の長短やコンビする素材に変化を持たせることで、
一層「カラー」の魅力を引き出すことも可能です。
チャペルの装飾はカラーとオクラレルカ (シュッとした葉物)のみで構成し、
ウェディングドレスを引き立てるシンプルなデザインとしました。
メインテーブルは長さを変えた「カラー」に一定のリズムを持たせてセッティング。
直線基調になりがちなデザインを、背後に飾った「アセビ」の曲線がフォローしています。
一見シンプルな「カラー」のデザインですが、
突き詰めるほどに奥が深く、崇高で高いレベルの設えだと感じています。
その大きな理由は、シンプルであればあるほど主役がクローズアップされるため、
いつも以上に完成の絵をしっかりとイメージできていなければならないからです。
新潟アトリエ 戸部 美幹子
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