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空に向かって二人を祝福しているかのような花々。
背後に湧き立つ雲が絶好のスクリーンだ。
また目線を変えると180度違った風景が眼下に広がる。
今度は海面から芽吹いたように見える花々。海がスクリーンとなるのだ。

四方の柱に絡まった蔦が一斉に呼吸を始め、開演が近いことを知らせる。

すっかり整ったスクリーンに主役が映し出された。
特殊なレンズを介すことなく3Dで観劇できる特別な時間が幕を開ける。

神戸アトリエ　葛西　陽菜子