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    昨年秋、未曾有のコロナ禍でオープンした「大分モノリス」。
    当初は外出にも気を使うムードだったこともあり、お客様や花と触れ合う機会は限られていました。
    あれから半年近くが経ち、ようやく本格的に動きはじめた私たち。
    春のシーズンを目前に、改めて「大分モノリス」のフラワーコーディネートを考える時期となったようです。

    まずはドレスとブーケのマッチング。
    スタイリッシュながら、どこかホッとする暖かみも兼ね備えたバンケットには、
    刺繍が印象的なAラインかスレンダーラインのドレスがお薦めです。
    ブーケには、素材をざっくりと束ねたグラマラスなデザインでドレスとのコントラストを表現します。
    造語ですが、「クール&フェミニン」的なイメージでしょうか。

    テーブル装花には、ブルー~パープル系の花材を葉物とミックスしました。
    ブルーはエリンジュームやスプレーデルヒ。パープルはブルーファンタジアやスターチスなどを用います。
    これらを葉物のユーカリ、イタリアンルスカスと組み合わせて印象的なカーペットとマッチさせます。
    葉物のグリーンは屋外の木々との相性を考えても外せないアイテムです。

    照明の造作が個性的なチャペルは、ふんだんにグリーンを散りばめてカジュアルなエッセンスを取り込みます。
    バンケット同様、白がモチーフの空間ながらベンチ型のチェアーでフォーマル過ぎない空間となっているからです。
    永い人生を紡ぎあうヴァージンロードには、飾り気の無い自然体の草花を設えました。
    これは、お二人が祭壇のアーチを目指し「着実に一歩づつ歩みを進めて欲しい」との想いを込めています。

    モダンでありながら、地域工芸も意匠された「大分モノリス」。
    改めて、その空間を辿って行くと【MONOLITH/モノリス】が醸しだす独自の個性。大分の魅力を活かした空間造り。
    それらを映えさせる「コーディネートの統一性」が、高いレベルでバランスされていることに気付きます。

    お客様には花の持つ香りや触感、五感をもくすぐる魅力をお伝えし、
    空間と装花が高次元でコーディネートできるよう、これからも深堀りしていきたいと考えています。

    大分モノリスの空間旅行は、始まったばかりです。

    大分アトリエ 横山 愛華

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