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    芍薬(しゃくやく)が旬を迎えています。
    毎年、芍薬のブーケが持ちたくて この時期を選ばれる方がいらっしゃる程の人気花材。
    実はこの芍薬、入荷の段階ではガチガチのつぼみのものが多く、
    開花調整には特別気を使うフローリスト泣かせの花材なのです。

    芍薬は挙式当日、七~八部咲きにするため早ければ2週間前には仕入れを行い、
    常温保管~低温管理~照度調整を繰り返します。
    それでも思うように開花しなかったときは、似た表情を持つ薔薇の力を借りることがあるのです。
    もちろんお客様の承諾を得てのことですが、雰囲気を保ちつつ仕上げるのには相応のスキルを要します。
    素材そのものを作り変えることは出来ませんが花形の近い品種を使って
    全体のニュアンスを近づけることは可能です。
    お開き後、「素敵な芍薬でしたね。」と関係者からいただく一言は、私たちの想いが報われた瞬間となります。

    余談ですが、芍薬が旬であると同時に薔薇もこの時期が旬なのです。

    長野アトリエ 佐藤 俊恵

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