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    「コラージュ」という技法が洋画にあります。
    異なる素材を貼り合わせて製作する絵画のことですが、私は時々その不思議な空間に迷い込みます。

    その感覚は、担当する三瀧荘に赴くたびにやってきます。
    メインテーブル背後の日本庭園は、常緑の「みどり色」に覆われたキャンバス。
    そこに花というツールを使って絵画を描くのです。

    背景は季節によって若干変化しますが、みどりのキャンバスに変わりはありません。
    メインテーブルの真正面に立って、構図と完成したイメージを空想し製作を開始します。

    四季の素晴らしさとお客様の意向を十分に反映させて創るデザインは、少しの期待と大いなる不安を持って完成します。
    そこで常に意識することが「追求する心構え」です。
    コラージュされるのではなく、コラージュする気持ちです。
    結論の見えない追求は、これからも続くと思います。

    広島アトリエ 蔵増 氷河

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